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特定非営利活動法人再発見やまぐち
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山口県内の歴史・文化に関わる情報を、
当法人および会員が関わりがあったものを中心にお届けします。

2003年8月16日

山口の鷺の舞、京都の鷺舞、津和野の鷺舞

 山口とともに鷺の舞の伝承地として知られる京都と津和野。今年はこの3ヶ所の取材という離れ業に挑んでみました。もちろんそのルーツは共通すると思われますが、現在では異なる部分もまた多分に現れてきているようです。


<山口・鷺の舞>
●山口市上竪小路にある八坂神社
 14世紀の中頃、山口の町づくりをした大内氏が、京の町より祇園社を招いたとき、同時に祇園祭も移したといわれています。山口の鷺の舞は、毎年7月20日から27日まで行われる祇園祭の最初の日に、八坂神社の境内で舞われます。

●札の辻での鷺の舞奉納(夕方6時10分頃)
 この鷺の舞は、古くから、堂の前という町の人々によって受け継がれてきました。最初に、堂の前町の黒地蔵(万福寺)の境内で、次に、今年の当屋の前で舞われたあと、札の辻(かつての萩往還と石州街道の交差点)で舞われます。そして、祇園祭の神事が行われる上竪小路の八坂神社に向かいます。

●八坂神社扇の芝での奉納(夕方6時半頃)
 八坂神社本殿横にある、扇の芝と呼ばれる特別な場所で、御輿三体の前で舞います。山口の鷺の舞は、京都や津和野のものに比べて、飾り気が無く、舞う時間も短く2分くらいです。鷺の舞が終わると御神幸が出発します。


●御旅所に入ってきた御輿
 夜9時頃になると、三体の御輿が、次々と山口駅の近くの御旅所に入ってきます。


●御旅所での鷺の舞奉納
 御輿が着くと、御旅所で鷺の舞の奉納があります。ここで舞い終えると保存会の人々は、堂の前町に戻ります。


●黒地蔵山門前での奉納(夜10時頃)
 堂の前町に戻ると、札の辻で、来年の当屋の家に向かい鷺の舞を舞います。最後に、黒地蔵山門前で舞います。ほとんどその舞を見る人はいませんが、この舞が、保存会の人にとって、又、今年の当屋の人にとって、締めくくりの舞です。鷺の羽根の音や、子供が演じる鞨鼓(かんこ)の音や飛び跳ねる足音、笛、太鼓の音が、静かな町並みに響き、何ともいえず感動的です。


<京都・鷺舞>
    ●京都・八坂神社舞殿まえでの鷺舞
 京都の鷺舞は、一ヶ月にもおよぶ祇園祭の間、7月16日、17日、四条通りや三条河原で舞われますが、本番は、7月24日に行われる「花笠巡行」の時に八坂神社舞殿前で舞われるものです。今年は前日に大雨が降ったため、花笠巡行は中止になり、伝統芸能のみ行われました。


●京都・八坂神社舞殿まえでの鷺舞
 京都の鷺舞は、津和野の鷺舞に似ています。それは、この鷺舞が、昭和31年に復活されたもので、津和野にならったからだと思われます。歌謡に併せて舞います。なぜか、鷺や棒振り(しゃぐま)は、舞うまで、いすに腰掛けていました。また、囃子や歌謡がテープで流されていたのは意外でした。


●棒振り
 舞い方は、狂言から取り入れた振り付けがしてあるような気がしました。特に棒振りは、最初、独りで演ずるところが、山口や津和野のものと全く違っています。


●学生が舞う鷺舞
 舞う人たちは、京都大学や同志社大学など学生で作る京都狂言研究会というグループで、伝統的な継承は行われていません。どちらかといえば観光的要素が強いと感じました。


<津和野・鷺舞>
●津和野・弥栄神社
 津和野の鷺舞は、弥栄神社例祭の7月20日と7月24日、7日後、御旅所から弥栄神社に帰る7月27日に津和野の町の各所で舞われます。これは7月27日のものです。


●弥栄神社の境内で舞われる鷺舞
 この舞は、山口から伝わったといわれていますが、山口のものと違います。羽根を少し動かすと、音が出ますが、これを他の音とうまく組みあわせて舞われます。30名におよぶ鷺舞一行が弥栄神社につくのが夕方の4時過ぎごろ。着くとすぐ舞われます。


●鷺舞
 鷺、鞨鼓、杖使い、歌謡、笛、太鼓などすべて大人によって演じられます。上演時間はおよそ10分くらいです。


●子鷺踊り
 鷺舞の奉納が行われる前、津和野町内の小学校の女の子たち60人による子鷺踊りの奉納があります。この踊りは、子供たちに伝統芸能にたいする関心を持ってほしいとの願いから昭和33年に創作されたものです。


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